海外の花屋で働いたきっかけ

2022年の4月にカナダのモントリオールという街に留学をしました。私は1年間勉強や現地で働ける”ワーキングホリデー”というビザを取得し渡航しました。

今まで海外旅行にも行ったことがなく、日本を離れたことがない私はこれが初めての海外。そして一年間日本を離れるという、私にとっては、どきどきな挑戦でした。モントリオールはフランス語が共用語、英語が第二言語の街。ほとんどの人がバイリンガル。英語はもちろんフランス語を学びたかった私にとって、モントリオールはぴったりな街でした。

モントリオールに来た当初は、語学学校で半年間、英語とフランス語を勉強する予定でした。そもそも英語は片言だし、フランス語は今まで勉強したこともありません。そんな私がバイリンガルのこの街で働けるなんて思ってもいなかったです。そして、いざ学校に通い初めてから、意外と時間があることに気づいた私。そもそも机に向かっての勉強が苦手だったタイプの私。午前中だけ学校に通い、午後から寝るまで勉強する!なんて生活は、初めの一週間しか続きませんでした。そして初めての海外でカルチャーショックを経験したり、ホームシックを感じたりで、最初の1ヶ月は「留学に来たことさえ間違いかも」と毎日思う日が続きました。それでも留学することが夢だったし、ずっと海外に憧れていた私。

一度どん底まで落ちたので、あとは気持ち切り替えるしかない!と思い、何かアクションを起こすことに決めた私。海外という言葉が通じない環境でも、好きなことをしていたい!と思う気持ちが強かったので、まずはそれを目標に内観することから始めました。「そもそも自分の好きなことって何だろう?」ということを見直してみたり、それと同時に、「好きなことをした時にぶつかる壁や自分の中で無理だと思っていること」をジャーナルに書き出していき、とにかく内観しました。内観を通して見えてきたのは、「やっぱり花の仕事がしたい」と強く思っている自分がいるということ。そして、花の仕事をモントリオールでする、となれば、接客や同僚とのコミュニケーションなど、フランス語はもちろん、英語だって使いこなさなきゃ!と、プレッシャーや壁を感じている自分にも気がつきました。

そしてこの「無理かも」という壁・プレッシャーを超えることでしか現状を変えることはできない!と思い、少しづつ行動を開始。まず、街のことを良く知る学校の先生に「花屋で働きたい」と相談しました。運よく、先生がとても良い花屋があると紹介してくれたので、そこから履歴書の制作に取り掛かりました。日本と履歴書の作り方から全て違ったので学校の先生やホストマザーを頼って準備をし、一人でインタビューの練習もしました。

もちろん花屋の下見にもいきました。初めて足を運んだ日、私の住んでいた家からは、一時間半メトロとバスを乗り継いでようやくの場所。初めて訪れる地域、モントリオールのプラトー地区という所。レンガ調の建物が並んでいて、たくさんの青々とした木が生い茂り、こじんまりとした可愛いカフェ、そしてとても広くて綺麗な公園が中心にありました。たくさんの人達が自然の中でピクニックをしたり、散歩したり、読書をしていたり。私はこの地区に一目惚れ😌。そして、本命のお花屋さんは、この地域の賑わいのある通りにありました。近所には、カフェや果物屋さん、魚屋さん、ベーカリーが並んでいて、昔から地元の人がよく利用している場所でした。「私は絶対ここで働きたい、そしてプラトー地区に住みたい!」と願いを込めて、お店に履歴書を送りました。その日から、「プラトーに住みたい」と言葉で毎日のように言っていました。

丁度モントリオールに来てから3週間後の日、履歴書を送ったお花屋さんに面接をしてもらい、このお店で働くこととなりました。朝は語学学校、お昼から閉店まで働き、夜は帰って勉強。職場から家までの移動時間は一時間半で、夜は遅く、朝は早いこの毎日の生活は、へとへとなはずなのですが、楽しくてしょうがなかったです。さらに1ヶ月後、念願のプラトー地区、そして一番のお気に入りの公園の近くに引っ越すことが決まりました。それもこれも花屋さんとの出会いがあってからというもの。私の留学生活が大きく変わりました。

留学に来たばかりの私は、自分の居た場所に違和感を感じていました。そこから、答えは外ではなく内側にあると感じ、自分の持っていたもの&感じていたこととの向き合いを通して、少しずつ自分の人生の中に変化を起こしていきました。直感に従って自分で選択していくことを大切に。おとぎ話のように、全てうまくいった訳でなく、辛いことだって多かったけれど、全て自分で決めてきたこと。だからこそ、壁を乗り越えられたし、自分の行動に責任を持つことが出来るようになりました。モントリオールでの生活、様々な経験は、かけがえのないものになりました。いつもサポートしてくれる同僚や、ここで出会った友達がいてくれたから一歩一歩進めたと感じています。

自分の好きを知ること。叶えたいことは口に出したり書いてみること。時には人を頼ること、そして、感謝の気持ちをちゃんと伝えること。私がこれからも大切にしていきたいことです:)

Airi Kobayashi

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